自然科学者として旅をしたルイ・フュイエは、旅先で出会った植物や動物をつぶさに観察しました。詳細な説明のために、鉛筆や水彩を用いて描いたスケッチが、後にベルサイユ宮殿のコレクションの一部となりました。旅の報告書の出版に際しては、版画家の手によりスケッチが正確に再現され、美しい挿絵となりました。
植物学者ルイ・フュイエの旅行報告書は、Journal des observations physiques, mathématiques et botaniques『物理学、数学、植物学における観察日誌』という題名の3冊の本に編纂されました。この中に211の植物がスケッチと共に紹介されています。彼が発見した植物は400種以上に及ぶと推定されています。